明日、24日は全国が注視する首長選挙の投票日です。
言うまでもなく、沖縄県名護市長選挙。
米軍新基地建設の是非を最大の争点に大きな注目を集める選挙です。
米軍普天間基地の「移設」を口実にして、美しい辺野古の海に、人殺しのための拠点をアメリカのために新たに築くことを許さず、きっぱりと終止符を打って、名護市が新しい街づくりを踏み出せるかどうかが問われています。
これまで、自民党政権は、「基地振興策」「北部振興策」として、多額の税金を名護につぎ込んできました。でも、でれだけのお金が地元の住民のために使われたのか、今もって不明です。だからこそ、基地建設を容認する現職陣営は、自民党・公明党の分厚い支援のもとで、争点をぼかし、強力な締め付けをはかり、期日前投票への動員を図っている、のでしょう。事実を市民に知られるのが怖いから、圧力をかけるんです。
名護市長選 立候補者インタビュー (琉球新報HP)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-155954-storytopic-213.html
名護市長選、「期日前バトル」過熱 全投票の半数の勢い (asahi.com)
http://www.asahi.com/politics/update/0121/SEB201001210011.html
自分にとって、名護は個人的な思い入れがある場所です。
大学の卒論のテーマに選んだのは、名護市にある「名護博物館」でした。
…当時、民俗地理学・島嶼地理学に魅せられて沖縄に心酔し、さらには博物館学芸員を目指していたのです(笑)。その頃、よく名護市内を徘徊していたのでした。
その後、自分は12年前、あの歴史に残る住民投票の直後に行われた1998年2月の市長選挙をこの眼で見ました。それは、今回の選挙と同様、企業による締め付けや誹謗・中傷が吹き荒れる中での選挙でした。結果、基地容認の現職が千票余の僅差で当選…。
それから12年の間、基地問題は進展せず、地元懐柔策ともいうべき「振興策」によって、地元の一部企業と本土企業だけが潤い、地元商店街は壊滅、失業率は2ケタ…という事態にいたっているのです。
明日の夜、選挙の結果に注目です。