半落ち

数日前、横山秀夫の「半落ち」を貸してもらいました。
実はこの手の本は、自分で買うこともないし、読むこともほとんどないのですが、職場の先輩が「おもしろいから読んでみろ」と半ば強制的に貸されましたので、物は試しと読んでみました。そうしたら、結構おもしろくて、…一晩で読んでしまいました。

読後の感想をいくつか。
「オチは最後の2ページかよ」
もう散々映画の宣伝とかで吹聴されているので、結末はわかってるのだけど、やっぱり気になる結末は…結局散々引っ張ってそれかい、って感じでした。もう少し言ってしまえば、オチが甘いっていうか…。

「なんか、『壬生義士伝』じゃん」
なんか構成がそっくり。

「結局、周りの人たちはどうなったんじゃい」
空白の2日間の真実はわかったかもしれないが、周りの人たちの、「その後」は書かれていないんです。むしろそっちのほうに興味があります。結局のところ組織の論理に飲まれてしまってそれで終わり…なの?なんか後味悪いし。

まあ、つっこみどころはまだまだたくさんありますが、とりあえず最後のオチで泣ける可能性は高いようです。

<こんな意見も参考にどうぞ>
「医学都市伝説(日記)」(5/28の項参照)

『半落ち』40点~またひとつ良い原作が台無しに

ついでにいうと、「半落ち」の結末については、いろいろと波紋を呼んでおります。直木賞選考委員の林真理子がいちゃもんをつけたことが大きく報道されたり。
この件については、あまり詳しく触れているサイトがないんだけど、探し出したのがこれ。

『半落ち』の結末部分における疑問点 ※ネタバレあり。これから本読む方は注意。

直木賞候補作『半落ち』の評判

まあ、おかげでこんな効果も生まれてるみたいだから良しとしますか。

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