しばらく、ここにモノを書かなかったのには理由があります。
仕事が忙しかった…というのもありますが、それはそれ。
イラクで人質となって、解放された日本人の皆さんにたいする見方の、あまりのおぞましさに声を失っていたのです。
詳しく書くこともないので、言いたいことだけ書きます。
「自己責任」でことが済むのかよ。
彼らが俺たちにどんな迷惑をかけたというのか。
「自分勝手な行動で、税金使いやがって」
「国は行くな、といったはずだ。それを無視してイラクに行ったのだからお前らが悪い」
さらに、勝谷誠彦という勘違いライターにいたっては「お前らが自衛隊撤退を遅らせた」だと(今週の『FLASH』より)。
「自己責任」論は、今始まったことではない、
90年代半ばから財界がずーっと言ってきたことだ。
ここへきて小泉や福田がこれを言い出したのを聞いて、合点がいった。
この国はとうとう「国家の方針に従わないものは、自分勝手な行動をとるとんでもない奴なのだから、国家が責任を負う必要はない」=「国家の方針に従わないものは切り捨てる」というところまできてしまっていた。
悲しいのは、そんなアホどもの思惑に飲まれたメディアと物書きがいること。その論調に同調しちゃってるアホがいっぱいいること。
もう一度訊きたい。
彼らが俺たちにどんな迷惑をかけたというのか。勝谷誠彦よ。彼らがイラクの人民にどんな迷惑をかけたのか。
数百億も税金使って、民間人を危険にさらし、ロクな「援助」もできない、自衛隊はどうなのか。
っていうか、自衛隊はそこにいていいのか。
自衛隊法にも違反し、イラク特措法にてらしても、いくらなんでももう理屈がとおらんイラク派兵。
「危険だから行くなといった」イラクに、「危険じゃない」と自衛隊派兵。なんだそりゃ。
神崎は確かに「安全」と言ったでしょ。そのあんたたちが「危険なところに勝手に行った」というのはどうかしてるよ。まあ、5年前の公約を忘れる党だから仕方ないのか。でもまだ半年もたってないんだけどね。
オレは国家の方針には従わないからね。勝谷サン。
■「勝谷誠彦の××な日々」
http://www.diary.ne.jp/user/31174/