タバコを売り続ける日本政府とのたたかい(笑)

私は非喫煙者です。実は、一度も口にしたことがないんです。
もっとも喫煙に興味を持つティーンエイジャーの頃、タバコの煙の匂いがどうしても好きになれず(というか、許せないくらい嫌いで)、口に運ぶまでに至りませんでした。

自分の健康とか人生とかにあまり興味もなく、賢くなかった10代の頃に、タバコを覚えなかったおかげで、タバコの害からはかなり遠ざかってきたと思います。自分の健康とか人生とかがちょっとわかってきた今、改めてタバコを吸わなくてよかった、と強く思うのです。

私は、他人の喫煙にはあまり目くじらをたてないできました。
少なくとも、自分の健康とか人生とかについて、よくお分かりになっている大人がタバコを吸ってる、というのは、自分の健康と人生を「賭けて」吸ってるわけですから、私はどうこういうつもりはないんです。どうぞ、たくさん税金を納めていただいて、人生を縮めてください。

ただ、やっぱり10代で吸うのは老化を早めるぜ。 ――と、駅のトイレで一服している制服姿の女子高生には言っておきたい。
あと、妊婦なのにタバコ吸ってるバカ。――これはもう、バカ以外の何者でもないので厳しく小言を言いたい。私は産婦人科の駐車場で吸っている妊婦を見てぞっとした。生まれてくる子どもはどうなってしまうのだろう。

さて、23日にこんな調査が発表になりました。

■たばこがなければ、毎年9万人がん患者減 厚労省研究班(asahi.com)
 http://www.asahi.com/science/update/0423/004.html

この研究班は、1990年から約10年にわたって40~69歳の男女約9万人対象の追跡調査をしたそうです。
で、期間中にがんにかかったのは約5,000人。
喫煙者のがんの発生率は、これまで吸ったことのない人に比べ、男性で1.6倍、女性では1.5倍。
さらに、禁煙している人のがん発生率も、男性は非喫煙者に比べ1.4倍で、過去の喫煙の影響が見られたとのこと。
また、がん発生率は、1日の喫煙本数が多くなるほど高くなり、本数が少なくても長期間吸っていれば高くなったそうです。

このような研究は目新しいものではありませんが、こうやって追跡調査して実証した、というところに説得力があると思います。
この研究結果をうけて、財務省とJTがどういうコメントをだすか、が気になるところです。

日本の政府はおもしろいですね。
「たばこはがんを引き起こす。たばこは害があります」といいながら、たばこの販売は自由にさせて、がんを誘発させているのですから。
だったら、医療費は財務省が、つまり税金で払えばいいんじゃないの。
毎年9万人のがん患者をつくっている犯人は財務省なんだから。

さて、喫煙者のみなさん。
ダメを押すようで申し訳ありませんが、世の中はすでにこのようになっているんですよ。それでも吸い続けるのですか(笑)。

■喫煙者採りません 強まる社内禁煙(asahi.com)
 http://www.asahi.com/job/news/TKY200404190197.html

そのうちに、喫煙が自由な企業は訴えられますね。
「タバコを吸わない私ががんになったのは、受動喫煙の被害を訴えてきたにもかかわらず、何の対策も打とうとしなかった会社に責任がある」ってね。

ま、その前に、喫煙自由な企業は市場から退場を言い渡されると思うよ。
「タバコくさい営業マンとは取引しない」
「タバコくさい人がいるお店からは買い物しない」
「歩行喫煙するようなモラルのない社員がいる会社は、モラルのない会社」
「タバコくさい医者がいる病院は信用できない」

それでもタバコ吸ってる人は、最初に書いたとおりそういう「生き方」なんでしょうから、どうぞ勝手にしてください。
オレと、オレの娘の隣でだけは吸うなよ(笑)。

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