日曜日、仙台で開催されていた「第36回全国保育団体合同研究集会」に参加してきました。
お目当ては、「市民子育て講座」の北星余市高校の義家弘介先生の講演。
そうです。TVドラマ「ヤンキー母校に帰る」のモデルとなったその人です。
ちなみに彼の著書は
「ヤンキー母校に生きる」です。
講演、めちゃよかったです。とにかく感動しましたし、泣きました。
3時間があっというま、でした。
◆「こんな先生いたらいい」けど…
彼と彼の同僚(北星余市の教師集団)が実践していることって、教師として「当たり前」で「普通」で「当然」のことなんじゃないか、と話を聞きながら思いました。生徒一人ひとりに担任が心を寄せる、なんて当然じゃないですか。しかし、この国ではできていない、っつうか、文部科学省がそれをさせないようにしている訳です。だからこそ、「当たり前」の教育に、みんな憧れるのではないでしょうか。
逆に言えば、「当たり前」の教育ができる北星余市は凄いんだと思います。
◆「よい先生はいない」
彼は「よい先生なんていないし、いらない」といい、「よい教師集団こそ必要」と力説していました。
それを聞きながら、三上満氏の『眠れぬ夜の教師のために』(国民文庫/1986 ※)を思い出しました。三上満氏は、「教師は弱い人間」だからこそ、仲間と生徒を信頼しろ、と言っていました。自分の弱さを自覚することって大事だと思います。義家先生もそのことに気付いていたんですね。
★この本も名著ですので、ぜひご一読を!
◆号泣
彼が人生を振り返って、自責の念にとりつかれながら、顔を上げて生きようとしていることに感動しました。あそこまで自分の人生を「総括」できる、って何なんだろう、と思いました。そして自分のだらしなさに涙が出ました。
もう一つ言えば、彼の話は、気付かないうちに大切なものを失っていた、失ってしまってから大切さに気付いた、という話だったわけです。そう、まさに「ごんぎつね」。涙腺を刺激されてしまいました。
教師も子を持つ親も、ぜひ一度、彼の話を聞くことをお薦めします。
それにしても、3時間にわたって、メモも見ずによどみなく話し続ける彼って、ホントに頭いいんですね。それも感動しました。
コメント
はじめまして。
義家先生のホームページで先生が
学校を辞めることを告白しています。
有名になってしまったことが、まわりから
色々言われてしまう結果になったようです。
悲しいことですね。
今まで頑張ってきたことが、こんな形で
終わるなんて…。
JINJINさん、はじめまして。
学校を辞める事、新聞やテレビでだいぶ騒がれていたので気にはなっていたのですが…。
まっすぐ進まない、ということは気になりますが、彼がまっすぐ進もうとしている、ということにものすごく安心しました。
大丈夫です。
応援しましょうよ!みんなで。