ひとりまへの男

P1000012

青い空にうかぶ白い雲を見ていると、そのコントラストの見事さにため息が出ます。
夏の青い空と白い雲が大好きなので、しばらく見上げてしまいました。結果、汗だくになって、超後悔しました(笑)。

Line054

 くたびれたら寝ころべ!

 悲しかつたら、うどんかけ一杯と試合はじめよ。

 私は君を一度あざむきしに、君は、私を千度あざむいてゐた。私は、「嘘吐き」と呼ばれ、君は、「苦労人。」と呼ばれた。「うんとひどい嘘、たくさん吐くほど、嘘つきでなくなるらしいのね?」

 十二、三歳の少女の話を、まじめに聞ける人、ひとりまへの男といふべし。

 その余は、おのれの欲するがまにまに行へ。

太宰治「HUMAN LOST」より
(筑摩書房「太宰治全集」第2巻P.401)

タイトルとURLをコピーしました