つい先日発売になったばかりの「直筆で読む『人間失格』」をどうしても読みたくて買ってしまいました。
200字詰め原稿用紙、412枚分。
太宰本人の訂正、書き込みのすべてが見られるという、素晴らしい企画本です。
作家がどういう推敲を重ねたのかを読み取る、というのは、ある意味反則かもしれません。
太宰だって嫌だと思います。手の内を明かすみたいで。
でも、こういう時代が来たってことを喜びましょう。
今の作家はパソコン・ワープロで原稿を書く人が大半ですから、もうこういう企画はできないんですよね。アナログだからこそ、の企画なのです。
太宰の字は、比較的読みやすいですよ。
ぜひご一読を。
直筆で読む「人間失格」 (集英社新書 ビジュアル版 11V) (集英社新書 ビジュアル版 11V)
posted with amazlet at 08.11.19
太宰 治
集英社
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高校生の頃に戻った気分で読み進めました!
コメント
こんばんは。
太宰の直筆の「人間失格」、私も注目してました。やっぱり買おうかなあ。
実は、私が今住んでいるのは太宰が住んでいた場所のすぐ近くなので、太宰に関する話は何かと話題になります。それから、太宰治といえば、井上ひさしの「人間合格」という芝居がとてもよ買ったんですよ。NHKとかで放送してほしいのです。今年の公演は太宰の役が岡本健一くんで、それがすごくハマっていてよかったのですが、ジャニーズしばりで放送はNGかなあ。戯曲も読めますので、ぜひ読んでみてくださいませ。