運動会

子どもの学校の運動会を見に行きました。

ずいぶん前から、いろいろ練習してきたようで、はりきって出かける姿に成長を感じて、気持ちよく学校に向かいました。

その気持ちが、運動会開始とともにドロドロと瓦解（笑）。

開会式の入場行進を見ながら、まず気持ち悪くなりました。
誰かの先導で、足並みそろえて行進する姿は、ナチスか、それとも学徒動員か、観閲式か、とにかくそういうものを連想させるのです。

続いて、日の丸掲揚＆君が代演奏＆「脱帽してご起立ください」のアナウンスでまず気持ちが萎えました。
もちろん自分は座ったまま。こればかりは譲れないんで。入学式で座ってたのは自分だけでしたけど（…）、運動会はみんな話聴いてないんで、特に目立つこともなく終了。

組体操を見ていたら、北朝鮮のマスゲームを思い出しました。

そのうちに、思い出したくなかった小学校の頃のいやな思い出がよみがえってきました。
小学校は楽しかったんですけど、今考えると、集団行動を無理やりさせられることが余り好きではなかったような気がします。

なんでそんなに先生は威張ってるんだろう。
納得してないけど、納得しているふりをすれば、あなたは納得するんでしょう。
学校ってなんだ。
大人なんて。でも早く大人になりたい。自由になりたい。
…尾崎豊か（爆）。

もちろん、窓ガラスは割らなかったし、盗んだバイクで走り出したりもしませんでしたけど。

そんなしょっぱい話を思い出してしまう運動会。
日本にしかない、特殊な「お祭り」ですから、それはそれで年中行事の一つとして楽しめばいいのですが、以前のエントリーで触れたように、お祭りがあまり好きではないし、やたらと「統率」とか「規律」みたいなものが大手を振って現れる気持ち悪いものはやはり近寄りたくないです。悪いけど。
ま、仕方ないので子どもと一緒に我慢します。

ただ一つ、子どもに教えたいこと。
嫌なことは「嫌だ」と意見を表明せよ、納得できないことは「納得できない」と言え、と。

子どもの権利条約（児童の権利に関する条約）

■日本語公定訳
第12条
1.締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。
2.このため、児童は、特に、自己に影響を及ぼすあらゆる司法上及び行政上の手続において、国内法の手続規則に合致する方法により直接に又は代理人若しくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられる。

■ユニセフ抄訳
第12条（意見を表す権利）
子供は、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子供の発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。

■英文
Article 12
1.States Parties shall assure to the child who is capable of forming his or her own views the right to express those views freely in all matters affecting the child, the views of the child being given due weight in accordance with the age and maturity of the child.
2.For this purpose, the child shall in particular be provided the opportunity to be heard in any judicial and administrative proceedings affecting the child, either directly, or through a representative or an appropriate body, in a manner consistent with the procedural rules of national law.