津波警報・注意報を全面解除 気象庁「不便かけた」(共同通信|3月1日)
南米チリの大地震=マグニチュード(M)8・8=による日本の津波で、気象庁は1日午前3時すぎ、高知県に出していた津波警報を注意報に切り替えた。さらに午前10時15分、東北太平洋側や同県などに出していた注意報も全面解除した。
海上保安庁によると、岩手県の宮古港や大船渡港、宮城県の女川港などではカキやホタテの養殖用いかだなどが漂流。宮城県の仙台塩釜港では航路を示すブイが津波で流され船舶の安全が確保できない上、漁網なども漂流しているため船舶の入出港を禁止。石巻港でも、海上の貯木場から原木約30本が流出しているのが見つかり、巡視船などが撤去した。
気象庁地震津波監視課の関田康雄課長は記者会見し、三陸沿岸に大津波警報(予想最大津波3メートル)を出したことなどについて「予測が過大だった。警報が長時間続いて避難が長引き、不便をかけたことをおわびしたい」と述べた。ただ「現時点で判断ミスがあったとは考えていない」とし、海外での津波観測データやさまざまなシミュレーション結果を検討し、最悪のケースを想定したと強調した。
???
なんで「お詫び」するの?? …わからない。
誤ったということは、非難した人がいたってことだよね。
何十回考えても、謝る意味がわかりません。
「過大予測」したから?…予想数値のズレが下方で、被害が食い止められなかったら、それは非難されてしかるべきだけど、過大に予測したことがどれだけ問題があるのか、がわかりません。
どうして「過大」になったのか、それはそれでこれから突き詰めていけばいいわけです。
まあ、津波対策については、実は後進国なんです。日本は。
ちなみに、原子力発電所の津波対策なんてほとんどないに等しいです。
5メートルの津波(引き波)によって、日本の原発の約8割にあたる43基の原発で、冷却水が海から取水できなくなるそうです(→この記事参照)。冷却水が取水できなくなったら…炉心溶融を招きかねません。
「友愛」に満ちた現政権の方々は、人命に関わる気象庁の予算を間違っても「事業仕分け」なんてしないと思いますが(笑)、まず、気象庁の検潮所が少なすぎ。
しかも、湾奥にないのは誤認を招きます。今回の津波だって、湾奥に験潮所あったら、数値変わってたと思うよ。
気象庁は、観測システムの脆弱さを指摘すべきです。
だめだよ、謝っちゃ。