死都日本 (講談社文庫)
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石黒 耀
講談社
売り上げランキング: 81325
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おすすめ度の平均: 

超スケール
日本沈没(第一部、第二部)と並び称されるべきだと思う
いい作品でした。
圧倒的なスケールとリアリティ
かなりレベルの高い薀蓄小説でもあり、経済小説もどき
この本にたどり着いたきっかけは、10月3日の上越市の地震でした。
地震に関係することを、いろいろ検索していたんです。
よく覚えていないのですが、
「群発地震」
↓
「海底火山」
↓
「手石海丘」
「薩摩硫黄島」
「若尊(わかみこ)」
↓
「カルデラ」
↓
「カルデラ破局噴火」
と検索しまくっていたら、「加久藤カルデラ」にたどり着き、最後にこの本へ。
文庫本で600ページ強。圧倒的なボリュームだが、一気に読んでしまいました。
壮大なシミュレーション小説。そのリアルさはハンパない。
しかし、この本の一番の凄さは、「破局噴火」という地学用語と事象を世間に知らしめ、人々の頭の中にインプットさせたということでしょう。
その後行われた、このシンポジウム(リンク先は要旨集)は、非常に興味深い内容となっています。