T-01C その2：「昔のiモードメールをインポートする」

T-01Cを連日弄りながら、なるほどこれ（スマートフォン）は奥深いものだ、と敬服。
そして、これまで使ってきた携帯（ガラケー）とは全く異質なものであるとあらためて思いました。

しかし、そう納得した上で、ガラケーユーザーがスマートフォンに乗り換えているのだろうか、とも考えてしまいます。

iPhoneやGALAXY S、Xperiaまでは、ガラケーとは機能的にも一線が引かれていたので、簡単には乗り換えられなかったのですが、ガラケー機能を盛り込んだスマートフォンが出てきたことで、この「一線」をあまり深く考えずに越えてしまうガラケーユーザーが大量に発生しているのではないか、と。

ガラケーと同じ感覚ではスマートフォンは使えません。
それを感じたのは、ドコモがスマートフォンに搭載を開始した「spモード」です。

iモードメールのアドレスをそのまま使い続けることができる「spモード」は、ドコモユーザーでiモードメールを使い倒してきた人間にはとても嬉しい機能です。

しかし「spモードメール」は、iモードとは全く関係ないアプリ。
iモードメールでは当たり前にできたことが出来ないという壁にぶち当たります。

前日のエントリーに書いた「メールフォルダにロックがかけられない」というのは、アプリを使えばなんとかなりそうです。まあ、別に人に見られてはいけないようなメールは保存しなければいいわけです（爆）。そもそも、フォルダにロックをかけるというニーズそのものに、いろいろ考えさせられる訳ですが、そこについては論述は避けましょう。

今日時間をかけたのは、「昔のiモードメールをT-01Cにインポートする」という作業。
そもそも、spモードの「ご利用ガイドブック」（リンク先はPDF）には、「iモード対応機種に保存されているメールはspモード対応機種へコピーができません。」と書いてあります。

最初はこれを読んで、諦めました。
ところが、spモードメールアプリを開くと、「受信メール」内には「インポート」というフォルダがあるのです。
ということは、メールを外部からインポートする機能があるということですよね???

ところが、どうすればこのインポート機能を使えるのか、は、どこにも触れられていないのです!!
ヘビーなガラケーユーザーなら、取説を熟読したりするわけですが、これはどこにも書かれておりません。
…ここでスマートフォンの「壁」を体験することになります。

でも、この「壁」がスマートフォンの「おもしろさ」でもあります。
早速ネットで検索すると、なるほど。ちょっと手間がかかりますが、インポートの手順を発見しました。

実はこのアプリの「インポート機能」は「EMLファイル」しか取り込まないようなのです。
ガラケーのSD-PIM機能でバックアップした「VMGファイル」を、持ってきても反応しないわけです。

(1) まずは、これまで使用していたガラケーのPIM機能で、SDカードにメールデータをバックアップします。
　→ この時点では、バックアップされたデータは「1つのVMGファイル」です。
(2) SDカードの中にあるVMGファイルをPCにコピーします。
(3) VMGファイルを、EMLファイルに変換します。
　→ 「VMG->EMLコンバータ」（フリー）とか「VMGtoEML」（シェアウェア）などの変換ソフトを使います。
　→ EMLファイルは、メール1件につきファイル1つになります。
　　　（メール件数が500件ならファイルは500個できます）
(4) EMLファイルをT-01CのSDカードに戻します。
　→\private\docomo\mail\import　に保存するとこの後の作業が楽です。

ここまでの作業で、スマートフォンにはPCのスキルが必須だということがわかりますよね。
さて続き。

(5) spモードメールアプリを起動し、起動直後の画面からメニューボタンを押し、「取り込み」を選択。
(6) ファイルマネージャ的なものが起動するのでEMLファイルを保存したフォルダを選択します。
　→\private\docomo\mail\import に保存してあると、一発でEMLファイルが一覧表示されます。
(7) メニューから「全選択」を選び、取り込み開始。

私の場合、なんと2,500通もあったので、取り込みには相当時間がかかりました。
しかも、途中で強制終了されること3回…。なんとか成功しました。