9月10日、栃木県・茨城県に大雨特別警報が発令され、常総市での鬼怒川の堤防決壊という大災害が発生してしまいました。
この時はまだ気楽に構えていたんですよ。降水ナウキャスト見て、確かにこのあと宮城県に強い雨雲がかかる、ということはわかっていたのですが、まあそれなりのところで雨は止むだろうと楽観していたのです。
ただし、10日夜になってからどうも様子が違うなあ、とようやく危機感を覚えて、情報収集に励んでいたところ、仙台市内に避難勧告が出される事態になり、続いて大崎市でもあちこちで避難勧告、避難準備情報が頻発し、もう携帯・スマホが鳴りまくり。
11日は東京に行くことになっていたのですが、寝る前になって「こりゃ東京無理だろ」と判断し、翌朝事態が好転していたら行こう、と決めて、ピロピロ鳴りまくる携帯・スマホを枕元に置いて寝ました。
で、4時頃、激しい雨の中、「特別警報発令」で飛び起きました。
そして近所の江合川の水位も上がってるということで、こりゃ自宅待機だなあ、と明るくなってから外を見てみると、南側の道路が見事に冠水状態。走る車が水しぶきを上げてる。東側を流れる用水路を見ると、こちらも溢水寸前(うちから見えないところですでに溢水してたんですが)。
学校も休校になったし、子どもを義父母の家に避難させることにして外にでました。
東側の用水路は…ギリギリのところを流れてるけど自分がいる側が高くなってるので大丈夫だっただけで反対側にはじゃんじゃん水があふれてました。
▲若干わかりにくい写真ですが、水位と道路が同じレベル。50メートルほど南側で溢水中でした。(9:00撮影)
その後南側の冠水道路で子どもと「スプラッシュロード」を堪能し(←おい)、義父母宅経由で、今度は市内巡回。しかし、大渋滞でR4バイパスに出ることが不可能で、あきらめて迂回して、情報収集をしようと目論見まして、中学校にイン。
※この時すでに渋井川が決壊して大変なことになっていたので、R4バイパスになど行けるわけがなかったのですが。
中学校で、校長とお茶っこ飲みして、職員室に行ったら、みんなテレビの前で騒いでる。全国ニュースで大崎市が…とか言ってるので、混ざってテレビ見たら、うわ…。なにこれ。
▲ヘリの映像から推測したおおよその浸水域(黄色い部分)。もうちょっと広いような気もしましたが。
※(9/13追記) 実際の浸水域はもっと東に広がっており、多田川と鳴瀬川の合流地点まで浸水していました。
→ 国土地理院の航空写真 多田川・鳴瀬川合流地点 / 古川師山 / 東北新幹線周辺
テレビのヘリ中継を見ながら、Googleマップと照らし合わせて、おおよその水没箇所が判明したので、学校を後にしました。学校の回りも早朝は冠水して、マンホールから水が噴き出したり、1Fのトイレが逆流したようなのですが、この頃には冠水は引いていました。
しかしR108の冠水は手ごわく、タイヤ半分くらいの水位になってました。立ち往生しているクルマも数台あったのですが、勇気があれば大丈夫、とセカンドキープでツッコみまして、まあそれは楽しいことになりました。
▲こんな状態で信号に引っかかり、心臓が止まりそうになりました。(10:35撮影)
11日16:14に大崎市の一部地域に出されていた避難指示・避難勧告が解除となりました。
最終的に、我が家は被害もなかったのですが、渋井川の決壊による広範囲の浸水はまだまだ避難が続いており、水が引くまでに時間がかかりそうです。収穫間近だった田んぼの被害も深刻です。何かできることはないか、少しでも協力したいと思います。
東京行きの切符はキャンセルできませんでしたが、まあ、判断ミスということでやむなしです。
(帰りの分は発券前だったのでネットでキャンセルしました)
現地画像 9月11日 宮城県大崎市を流れる 渋井川の堤防が決壊 付近の古川 三本木で浸水・冠水被害 – NAVER まとめ
<R4の状況を見にいきました(大崎市古川鴻巣付近の様子 15:30頃)>
▲鴻巣交差点南側。ここから三本木蟻ヶ袋まで通行止め。
通行止めの間、東北道 古川IC~大衡ICが無料開放だそうです
▲交差点から西側。奥が浸水しているのがわかるでしょうか。救援用ボートが見えます。
▲R4下り線には災害派遣の自衛隊車両と、マスコミ関係者を乗せてきたタクシーが並んでいます。
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