上越新幹線はこうして止まったという推測(妄想)

連休2日目に上越新幹線を3時間半停めて、阿鼻叫喚を引き起こしたJR東日本。
閉じ込められたり、長時間待たされたりした皆様には心よりお疲れ様でしたと申し上げたいところですが、公共交通機関は定時運行しないものだ、といういわば欧米型の思考がもはや必要なのではないかと。そもそも中央線とか東西線とかラッシュ時間に定時運行してることの方が少ないのですし、LCCなんて飛ぶのかどうか出たとこ勝負みたいなところあるし、列車もバスも飛行機も遅れるものなんだと、時間は読めないものなんだ、ということで、時間にこだわる生活はもうやめて、パリ時間とかうちなーたいむとかで生活したほうがいいんですよ(←そういう話ではない)。

戯言はともかく、今日のJR東のトラブルは、報道によれば湯沢の変電所がトラブったのが原因と。

上越新幹線、運転を再開 停電で約3時間半見合わせ(朝日新聞デジタル)

 28日午前7時20分ごろ、上越新幹線の上毛高原(群馬県)―浦佐駅(新潟県)間で停電が発生し、東京―新潟駅間の上下線で運転を見合わせた。午前11時ごろ運転を再開したが、大幅に遅れが出ている。大型連休で新潟方面に帰省する予定の人も多く、東京駅は改札の前で人だかりができるなど混乱が広がった。
 JR東日本によると、新潟県湯沢町にある変電所でトラブルが発生。上越新幹線は28日午前の東京駅発の下りの指定席はほぼ満席だったが、送電の回復に時間がかかり、多くの乗客が足止めされた。(以下略)

(2019年4月28日11時19分)


 https://www.asahi.com/articles/ASM4X2PCXM4XUTIL004.html

<ここから先は推測(妄想)です>
停電発生は7:20頃。場所は上越新幹線 新湯沢変電所。
電力供給が止まったので、前後のき電区間(新水上き電区分所~新六日町き電区分所)が停電し、該当区間(上毛高原駅~浦佐駅)の運転を見合わせ、復旧作業に入ります。
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30分ほど作業した結果、新湯沢変電所のトラブル復旧に時間がかかることが分かったので、前後の変電所(新渋川変電所と新川口変電所)からの電力融通(延長き電)を行い、徐行運転することを決めて、き電区間を切り替えるために、該当の変電所とき電区分所を止めます。そのため、運転見合わせ区間が高崎駅~新潟駅に拡大します。これは切り替えのためなので、切り替え作業が終われば通電し、20分もすれば運行再開できるはずでした。

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その10分後、他路線への影響を最小限にとどめるため、いったん上越新幹線全区間を止めます。

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が、うまくいかなかったので、再チャレンジし、運転再開を30分延長。

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9:00になってもうまくいかず、運転再開の見通しが立たなくなります。

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時事通信の記事はこのあたりをやや詳しく伝えています。

上越新幹線、3時間半ストップ=停電で、連休の足に打撃-JR東日本(時事ドットコム)

 28日午前7時21分ごろ、上越新幹線上毛高原-浦佐間で停電が発生し、東京-新潟間の上下線で運転を見合わせた。約3時間半後に再開したが、連休2日目の帰省や行楽の足に大きく影響した。JR東日本によると、新潟県湯沢町の変電所で送電トラブルがあったとみられるが、原因は調査中という。
 上越新幹線はこの日、下り指定席がほぼ満席。列車が大幅に遅れ、東京駅のホームなどには家族連れら利用客があふれた。
 同社によると、停電発生の約30分後に別の変電所から送電を開始したが、変電所での切り替え作業のため再び電気を止めて作業を進めていた。
 一部同じ線路を使う北陸新幹線の数本も遅れが出たが、東北新幹線は平常通り運転した。

(2019年04月28日13時20分)

 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019042800221&g=soc

「変電所での切り替え作業のため再び電気を止めて作業を進めていた」ということは、延長き電がうまくいかなかった、ということか、別のトラブルが発生したのか、このあたりは、原因発表を待つことにしましょう。

いずれにせよ、トラブル発生時のわが身のリスクマネジメントができないと、苛立ったり、パニックになったりします。今何が起きているのか、情報収集して、最適な行動をとることが大切。場合によっては旅行を止める決断も必要ですよ。

私は不謹慎なので、こういうトラブルの中、JR東がこんな粋な対応してたことをほめたいと思います(笑) ↓

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